中国で瞬く間に全土に広がった「シェア自転車」。参入企業も次々と現れ、街には様々なカラーリングが施されたシェア自転車を見ることができるようになった。一方、日本ではほとんどシェア自転車を見かけることはない。中国メディアの捜狐は3日、「日本ではなぜシェア自転車が普及しないのか」という主題で疑問を投げかける記事を掲載し、その理由について伝えている。

 日本にもシェア自転車は一部のエリアでサービスが展開されているものの、「中国に比べると非常に使用しにくい」のが現状だ。記事は、中国のシェア自転車について「地下鉄を降りた後から目的地までの最後の1km」という問題を解決することができていると称賛し、「どこでも乗り捨てすることができる中国のシェア自転車は非常に便利」であると伝えている。

 では、日本でシェア自転車が広まっていかない原因はどこにあるのだろうか。記事は、「日本は公共の交通機関が発達していて、東京や大阪などの大都市では地下鉄の駅を降りて1kmも歩くことなく目的地に到着できるため、シェア自転車の入り込む隙間がない」と分析。さらに、「日本人は少しの距離であれば健康のために歩く」ことや、「日本の都市管理は非常に厳格であり、シェア自転車を中国のように乗り捨てできない」ことが、日本で中国のようにシェア自転車が爆発的に普及しない原因となっていると伝えた。

 中国では近年爆発的にシェア自転車が普及した。だが、参入企業も非常に多く、市場は飽和状態となり、資金繰りがうまくいかずに撤退する企業も多いのが現状だ。そのため、企業がユーザーから預かっているデポジットが返却されないことが大きな問題となっている。また、どこでも乗り捨てられることから、放置された自転車が歩道を塞いでいたり、山積みにされていたりし、街の景観を損なうといった問題もある。

 シェア自転車は確かに画期的なサービスかもしれないが、仕組みをもう少し考えてから市場に参入しても良いのではないだろうか。だが、まず市場に参入し、徐々に変更していくというのはいかにも中国らしい方法と言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)