中国メディア・東方網は7日、「どうして日本3Dアニメは、中国産よりも自然に見えるのか」とする記事を掲載した。記事が着目した日中間の違いのポイントは、設備やソフトではないようだ。

 記事は、ここ数年日本では3DCGアニメーション作品がますます多くなっていて、その多くが3Dと2Dの融合、すなわちCGと手書きの折衷効果を狙った技術を採用しており、2次元アニメの愛好者がCGアニメーション作品を見ても違和感を覚えないような出来栄えになっていると紹介。その一例として「シドニアの騎士」と「宝石の国」といった作品名を挙げた。

 そのうえで、日本の3Dアニメが中国産よりも自然で滑らかな理由について「日本産も中国産も、制作に用いるソフトは基本的に同じなのだ。質の違いを生む決定的な部分は、3Dアニメーターの技術と、その制作工程にあるのだ」と指摘。日本の3Dアニメは、ミリメートル単位の非常に細かい調整を施してリアリティを出すのだと説明している。

 また、3Dアニメに違和感を覚えるケースは基本的に「不自然な表情」、「ぎこちない動作」に起因するものだと解説。表情の自然さを出すには非常に繊細な調整が必要であり、これに費やす時間や労力は手書きのアニメに匹敵するレベルであるとした。また、登場人物に一層生き生きとした表情を与えるために、アニメーターは声優がアテレコを行っている映像を参考にすることもあると伝えた。

 記事は、「人物の動作は主に骨格に紐づけられていて、関節の動き具合も可能な限り現実に近づける必要がある。ここも3Dアニメーターの技術が問われる部分だ。総じて、3Dアニメの自然な動きは、3Dアニメーターの技術レベルに加えて、何度も細かい調整を繰り返す辛抱強さの賜物なのだ」と結んだ。

 技術のレベルもさることながら、妥協せずに理想を求めて何度も微調整を繰り返していく日本のアニメーターの仕事ぶりに、記事の作者は日本のアニメ制作にも日本らしい「職人気質」が息づいていると感じ取ったようである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)