中国のネット上ではしばしば、日本はマナーに厳しい社会であり、公共の場においては大声を出さずに静かにして他人に迷惑をかけないようにする、といったことが紹介される。中国メディア・新華網は7日、日本の調査で明らかになった、最も嫌悪される電車内でのマナー違反行為について紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本民営鉄道協会がこのほど電車の乗車マナーに関するアンケート調査を実施したと紹介。駅や電車内において最も気になるマナーについての質問で、参加者2686人中最も多かった回答が「手荷物の携帯方法や置き方」だったとした。そして、中国のネット上でよく紹介される「電車の中で大声で話す行為」については2番目となり、9年連続で守ってきたトップの座を明け渡したと伝えている。また、3番目は座席の不適切な座り方だったとした。

 そのうえで記事は、過去9年間の調査では下位に位置することが多かった「手荷物の携帯方法や置き方」が2年前に4位へと急上昇し、昨年も3位に入ったと紹介。その背景には、リュックサックや背負うタイプのバッグで通勤通学する人が増え、その荷物が車両内で他人にぶつかり、不愉快な思いをするケースが増えたことがあると説明している。

 さらに、背負うバッグの使用率が増えた理由として、スマートフォンの普及に伴い、両手でスマートフォンを操作使用とする人が増えたこと、カジュアルな格好で通勤する人が増えたこと、そして、2011年の東日本大震災以降リュックサックを使って移動する人が増加したことなどを紹介した。

 混雑した電車の車両内に立っていると、どうしても周囲の人と物理的な接触が起きてしまう。そして、誰かの体が触れるよりも、カバンやバッグ、リュックサックなどが触れた時の痛さと不快感のほうが大きい。荷物を背負ったまま混雑した車両に乗り込む人もしばしば見られ、調査でトップになったというのも理解できる。特に観光客はリュックサックを背負って移動するケースが多いため、混雑した電車では配慮が必要。車両内は静かにするだけでなく、「他人の迷惑にならないよう、荷物を持つ」ということも、日本を訪れる中国人観光客には知っておいてもらったほうがいいかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)