一人で外食をすることに抵抗を感じる人もいれば、逆に気楽で落ち着くと感じる人もいる。日本では「おひとりさま」と呼ばれる一人で過ごすプライベートの時間を上手に使い分け、生活を楽しむ人が増えているが、中国メディアの信息時報はこのほど、「日本で『おひとりさま』が増加し、1つのライフスタイルとして、経済にも影響を与えるまでになっている」ことを驚きとともに伝える記事を掲載した。

 記事は、中国では「飲食店に1人で入ると端の席に案内される」と指摘。大部分の人が複数人、あるいは大勢でいるなかで、1人でいることは肩身が狭く感じられ、「孤独で可哀想」と見られてしまうことは否めないと主張。しかし、日本ではそれとは逆に、カラオケや飲食店、映画館に1人用の座席が受けられるなど「1人で過ごす質の高い時間」を提供する場所が増えてきていると紹介した。

 これは日本で近年見られる傾向であり、元は大勢で楽しむ娯楽だったカラオケも、今や「1人カラオケ」という言葉があるように、1人だけで楽しみたいというニーズが増加し、店側も新しい消費分野として着目するようになっていると説明した。こうした背景には、「日本で進んでいる核家族化や結婚率の低下、少子化が大きく関係している」と分析した。

 中国は日本と比べ、今も「結婚して子供を持つことが一般的なライフスタイル」と強く考えられているので、適齢期に独身でいる人に対して、本人が望んでいなくても周囲は結婚を強く勧める傾向がある。ゆえに、「おひとりさま」という消費分野が拡大する日本とは大きく異なり、中国ではカップルや家族向けのサービスを主に提供した方が確実に利益を上げることができる。

 しかし、日本で見られる晩婚化の傾向は中国でも見られる。その要因は、結婚を望んでも経済的な事情から難しいことや、男女比率の不均衡など日本の事情とは少々異なっており、中国で「おひとりさま」を謳歌しようというニーズを社会が受け入れる体制は今のところ見られないように感じる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)