偽札に遭遇する確率は国によって大きく異なるものだ。中国メディアの快資迅は2日、「なぜ日本は世界でも偽札が全く流通していないと言われているのか」と疑問を投げかけ、中国とは大きな相違があると指摘する記事を掲載した。

 偽札が見つかればニュースになる日本とは大きく異なり、中国では非現金決済が普及しても、偽札をつかまされる危険は無くなっていないと指摘。それゆえ、日本を訪れる中国人観光客はレジ横に紙幣識別機が無く、店員も紙幣を透かして確認しないことに驚きを感じるという。記事は「なぜ日本では偽札が全く流通していないのか」と中国人が抱く素朴な疑問に対し、理由を考察している。

 まずは、「日本の紙幣が高度な偽造防止技術によって製造されている」ことを1つの要因とした。凹凸のある印刷やすかし模様、ホログラムなどから識別機を通さずとも判別が付くと説明し、これを偽造するとなると技術もコストも必要になると指摘した。

 しかし、最大の理由は「日本が信用を重んじる社会であること」だと主張。紙幣に関わらず偽造行為に対して日本社会は道徳的に厳格な態度を示すので、「それは法的な制裁よりも更に恐るべきものだ」とした。したがって、たとえ偽造行為で利益が得られるとしても、社会的立場といった信頼を失う損失の方が大きいと分析した。

 中国では今も偽札が流通していて、記事は「一銭の価値もない紙きれを摑まされると、やるせない気持ちになる」と嘆いた。多くの場所に紙幣識別機が設置されても、偽札が依然として流通していることは「国民の民度も大きく関係しているのではないか」と主張した。

 非現金決済は偽札の流通を阻止する非常に有効な手段であり、中国では広く普及しているが、その一方で別の詐欺を働く人がいると指摘。非現金決済はは便利でスピーディーだが、支払いの際はやはり慎重であることが必要だと注意を呼び掛けた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)