新幹線の顔(ノーズ形状)には様々な種類がある。東京五輪を開催した1964年に営業運転を開始した日本の新幹線のノーズは、時代とともに変化してきたが、いずれも長いのが特徴だ。中国メディアの快資訊は31日、どうして日本の新幹線はノーズが長く、中国のほうは「弾丸」なのかと題する記事を掲載した。どちらのほうが良いのかについて検証している。

 この10年で中国の高速鉄道網は急速に拡大し、大きな発展を遂げたのは周知の事実だ。記事は、日本の新幹線と中国高速鉄道の車両を比較し、「技術は五分五分」だと主張した。一方のデザインでは、先頭車両のノーズ形状に明らかな違いがある。記事は、新幹線のノーズはとにかく長く、「カモノハシ」のような形状で、中国の高速鉄道は「弾丸」のようだと違いを指摘した。

 なぜこのような違いがあるのだろうか。記事によると、空気力学からいえば 「カモノハシも弾丸も大差ない」のだという。どちらにしても高速で走行でき、省エネでもあり、「はっきりとした優劣はない」そうだ。

 ではなぜ日本の新幹線のノーズ部分の方が長いのだろうか?記事は、トンネルで出る騒音を軽減するためだと指摘した。トンネルは、列車が高速で進入すると、トンネル内の空気が圧縮されて押し出され、トンネルの出口で大きな音を出す。日本は新幹線の発展が早かったためにトンネルの断面が小さく、この音が大きくなりやすく、生活圏のそばを新幹線が通る日本では、騒音が問題になるのだという。そのため、騒音を軽減するために、ノーズをできるだけとがらせてトンネル内の空気を圧縮せずに進入できるようにしていると紹介した。

 一方の中国高速鉄道は、後から発展したためトンネルの断面を大きく設計することができ、また線路も生活圏から非常に遠く離れているため、新幹線のようなとがったノーズにする必要はなかったと説明した。

 確かに、中国のトンネルは断面が大きく、郊外に線路があることが多いため、ノーズを長くする必要があまりなかったといえるだろう。また、音に敏感な日本では騒音問題は深刻な問題となるが、もともとにぎやかで、田舎では今でもことあるごとに爆竹を鳴らす文化の中国は、音にそれほど敏感ではなく、騒音があまり大きな問題とならないというのも関係しているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)