中国ではドイツ車や日系車、さらには米国車や韓国車など非常に多種多様な車を見かける。中国車も近年は品質が向上してきているが、世界の市場で戦えるほどの競争力を持たないことを嘆く中国人は少なくない。

 しかし、中国メディアの今日頭条はこのほど、中国にも日本や米国、ドイツに輸出される車があると伝える記事を掲載し、中国車も日本や欧米といった先進国の自動車市場に食い込めるようになっていると紹介している。

 記事が紹介している「日本や米国、ドイツに輸出される中国車」とは、中国の自動車メーカーの一つである「BYD」の車だ。BYDは中国でも早くから電気自動車(EV)を製造してきた会社だが、記事はBYDの「K90」という電動バスは日本や米国、ドイツなどに輸出されていると指摘し、その価格は800万元(約1億3000万円)であると紹介した。

 さらに、BYDの様々な先端技術が搭載されている「K9」は中国南部の都市である深センや広州などで路線バスとして活躍していると紹介しつつ、中国国内の価格は400万元(約6500万円)ほどに過ぎないと指摘。つまり、BYDは日本やドイツ、米国など自動車強国に向けてより高い値段で輸出することに成功しているのだと胸を張った。

 ガソリン車の分野で他国に大きな遅れをとっている中国は、EVの分野で挽回すべく、EVの発展を国策としている。中国にとって有利なのは巨大な内需の存在であり、自国内の競争でEV産業を発展させることができれば、スマホ産業で中国メーカーが躍進したように、いずれ中国製EVが世界を席巻するということになる可能性も否めないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)