年末寒波が襲来した日本列島は、非常に冷え込むなかで新たな年を迎えた。街を行く人の姿ももちろんのこと、街にある人や生き物のモニュメントも心なしか寒そうに見えてくる。中国メディア・東方網は12月29日、中国人もよく訪れる神奈川の観光スポット・江ノ島で、寒さを和らげてくれるような心温まる光景が見られることを紹介する記事を掲載した。

 記事は「近ごろ、ある中国人観光客が江ノ島電鉄の電車に乗った際に、非常に心温まるシーンに遭遇した」と紹介。鎌倉と藤沢を結ぶ江ノ島電鉄に存在する数多の観光スポットの1つである江ノ島の駅前で、車両の進入を禁止するポールの上に乗っている、金属でできた8羽の雀のモニュメントに温かさそうな服が着せられているのを発見したと伝えている。

 そして、毛糸で編まれた色鮮やかな服や帽子を着せられた雀のモニュメントの画像を紹介するとともに、寒そうな雀たちに服を着せているのが70代の女性市民であることを説明。「この駅前で売店を開いている女性はある寒い日、雪をかぶっていた雀のモニュメントを見てかわいそうになり、雀たちのためにセーターを編んであげた。それが習慣化して、すでに8年もの間続けているのだ」と紹介した。

 往々にして人びとの心を癒すのは、誰かによるちょっとした、飾り気のない素朴な優しさだ。記事は、江ノ島駅を訪れる観光客の心を長きにわたり和ませ続けてきた女性の取り組みが評価され、江ノ島電鉄の社長から女性に対して感謝状と記念品が贈呈されたとしている。また、女性の計らいにより、雀たちが昨年のサッカー・ワールドカップの時には「サムライブルー」をイメージしたセーターを身にまとったことや、雨の日にはレインコートが用意されることを合わせて伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)