京都の嵐山には、日本で唯一の「髪の神社」がある。日本における理美容業の祖といわれる藤原采女亮政之(うねめのすけまさゆき)を祀る「御髪(みかみ)神社」で、理美容師のほか、美しい髪を保ちたい人や受験生も参拝に訪れているという。この珍しい神社は中国人にも知られているようだ。中国メディアの一点資訊は29日、この神社に中国人も参拝に訪れているとする記事を掲載した。中国語の絵馬が掛けてあることから分かったもので、中国のネット上では批判する声が相次いでいるという。

 記事によると、ある訪日中国人が京都の有名観光地である嵯峨野嵐山へ行った時の様子をSNSにアップしたことが発端となり、中国のネット上で論議を呼んでいるようだ。御髪神社で中国の絵馬を複数見つけ、写真を撮ってアップしたところ、大きな反響を呼んでしまったらしい。

 絵馬というのは神社で祈願をするときや、祈願がかなった時に謝礼をするときに奉献するものだ。記事は、この神社にかけられた中国語の絵馬が問題視されたのは、主に日本の神社を参拝し、祝福を祈願する内容だったゆえだと指摘。写真も掲載しているが、「髪がフサフサになり、カラスのように黒く、油のようにつやつやになりますように」、さらには「1990年代生まれの人が、抜け毛に悩まされませんように」との切実な願いが中国語で記されているのが分かる。

​ 内容は他の絵馬と変わらない一般的な願い事であるが、記事によるとネット上では「中国人が日本の神社を参拝したことが非常に不愉快だ」という意見が多いという。同時に、中国人が中国国内で参拝するのと同じで深い意味はなく、ただ祈願をしているだけだと擁護する声も少なくないと伝えている。

 この記事に対しても、中国のネットユーザーから多くの意見が寄せられており、「中国で自分の先祖を祀っていれば良いのに」など否定的なコメントもあったが、意外にも冷静な意見が目立った。「靖国神社ではないのだから構わない」、「髪の神様なら構わないだろう」、「注目すべきなのは髪のほうでは?」といった意見も多く、何事も反日に結び付ける人は昔よりも減ってきているように感じられる。いずれにしても、髪の悩みは国境を越えて人類共通だと言えるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)