中国人のなかには日本に対して憧れを抱き、日本に留学したり、日本で就職したいと考える人も少なくはない。では実際に日本の生活を経験した中国人の日本に対する思いは変化するのだろうか。中国メディアの一点資迅は23日、日本と中国、両国の生活を知る中国人が振り返り「日本から中国へ帰国する決断をしたことを後悔している」と告白する記事を掲載した。

 この中国人は日本で生活していた時は頻繁には中国に帰れないので、初めての休暇で里帰りした際は、「仕事をせずに、家族や友人と過ごすことができて何より幸せを感じた」と語っている。それで、日本からの帰国を決意した時も「家族や友人と離れて暮らす日本の生活よりも、中国の生活の方が幸せだ」と考えていたという。

 しかし、中国に帰国し改めて突き付けられた現実は、「自分は『富二代(親が成功して莫大な財産を持つ富裕層の2代目)』ではないし、特別な人間関係のコネもないため、中国で成功するのは難しい」というものだったという。そして、中国の家族や友人の日常生活は非常に忙しいもので、「自分がかつて休暇で過ごした中国での1カ月は、滅多に帰れない自分のために特別なもてなしをしてくれていた」という事に気づかされたという。

 そして、改めて日本と中国の「仕事と生活環境」を冷静に比較したところ、「求職、給料、休暇、生活環境、物価、商品の質、受けられるサービスの質、治安」などの点で日本の生活の方が優れていると感じ、「中国に帰国したことを後悔している」と語った。

 もちろん、帰国したすべての中国人が同じように感じるわけでは無いだろう。しかし、この中国人が就いた職場が、「日本では仕事内容や労働条件が明確だったのに、中国では人脈を持っていることや上司にうまく取り入ることが求められ、帰宅しても仕事先からの連絡を受けなければならない」という状況が、後悔の念をより増加させたようだ。

 日本の生活を知らなければ、中国での生活を普通のこととして受け止めていたかもしれないが、日本で生活した経験を持つがゆえに、無意識に中国での暮らしの「粗探し」をしてしまうようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)