近年、急激な経済発展を遂げている中国では先に経済の発展した日本をお手本にする動きがある。だが、中国メディアの快資訊は27日、「日本はエスカレーターの乗り方で中国式を学ぼうとしている」という主題の記事を掲載し、日本で定着しているエスカレーターの「片側空け」の習慣を改めようとしていると伝えた。

 記事はまず、日本ではエスカレーターに乗る際に「片側空け」が定着していて、空いている一方の側を急いでいる人が歩いていくことを紹介。続けて、中国でも2008年に開催された北京五輪や2010年に行われた上海万博の際に、「片側空け」が文明的な行動であると推奨されたことを伝えている。

 しかし記事は、近年の日本ではエスカレーターの「片側空け」を廃止し、中国のように両側に乗るという啓発運動を始めていると強調。その理由について、両側に人が乗ったほうが効率よく人を運ぶことができるうえ、エスカレーター上で歩くことは非常に危険な行為であるためだと紹介した。さらに、エスカレーターは片側に人が乗った状態で使用するように設計されていないため、部品の磨耗具合が変わってきてしまうといった要因もあると伝えた。

 中国でも当初はエスカレーターの「片側空け」が推奨されたものの、定着には至っていない。我先にエスカレーターに乗り込もうとする人が多いため、結果的に両側に人が並ぶという安全で最も効率の良い方法が一般的になったようだ。意図せず正しいエスカレーターの使用方法になっただけなのだが、中国と同じエスカレーターの使用方法を日本が導入しようとしていることは、中国人からすると「日本が中国式を学ぼうとしている」ように映ったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)