日本は新暦の1月1日を正月として祝っているが、中国では今でも旧暦の1月1日を正月として祝っている。いわゆる旧正月で、中国では春節と呼ばれている。中国メディアの今日頭条は27日、日本は中国から伝わってきた旧暦を捨てて新暦で正月を祝っているとする記事を掲載した。

 日本には、多くの習慣や伝統を古代中国から取り入れ、今でも残っているものが多くある。なかには、中国では見られなくなった習慣が残っていることさえあり、中国人に好感を持たれているところだが、旧正月を祝う習慣は日本ではすっかり見られなくなった。

 中国では旧正月の祝いが一年の中で最も重視されているが、なぜ日本ではなくなってしまったのだろうか。記事は、明治維新後の1873年に新暦が採用されたのをきっかけに、旧暦の正月は祝われなくなったとしている。この年には、閏月の関係で旧暦では13か月あり、当時財政難だった明治政府が旧暦を廃止し新暦を採用することで、1カ月分の給与を節約した経緯があると記事は指摘した。

 もっともこれには諸説あるが、記事は理由の如何を問わず、日本が「中国文明を捨てて西洋文明を取った」ことに変わりはないと主張。中国でも1万円札紙幣の肖像画で知られている福沢諭吉が、春秋左氏伝を11回読んだ漢学者ながら脱亜入欧を唱え、その影響もあり日本は中国文明を模倣するのをやめて西洋に傾いていったと残念そうに伝えた。

 記事の中国人筆者によると、日本が選択した脱亜入欧は良し悪しがあるという。旧暦をはじめとした中国由来の数々の文化を捨てたことで、周囲の諸国よりもいち早く農業中心の社会から脱して近代化を実現させたが、同時に旧暦の概念が失われたのは残念なことだと感想を記している。

 日本以外の周辺諸国が、いまでも旧正月の春節を盛大に祝っているなか、日本ではこの習慣はほとんどなくなったと言って良いだろう。中国人としては残念なようだが、ビジネスの観点からすると、世界的には旧正月を祝う国は多くなく、旧正月に長く休暇を取る中国などの国はビジネスに支障が出るとも言えるだろう。この点、新暦を採用した日本のほうが西洋などとのビジネスにおいては有利だと言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)