中国で暮らす中国人の生活に欠かせないサービスの1つが「ネット通販」と言えるだろう。中国では日本以上にネット通販が普及していて、経営を圧迫された街のリアル店舗がどんどん淘汰されていると言われている。

 日本もネット通販の市場規模は拡大傾向にあり、日本人消費者にとって同じく欠かせないものとなっているが、それでもリアル店舗が街から消えるほどではなく、むしろ買い物の楽しさや居心地の良さを売りにして繁盛している店舗も少なくない。

 中国メディアの36krはこのほど、中国ではネット通販が消費者に浸透する一方で、リアル店舗がどんどん消えていると伝える一方、日本では「塩」や「豆腐」、さらには、「タオル」などだけを取り扱う専門店が存在すると伝え、なぜこのような店が日本では生き残ることができるのかと問いかけている。

 中国では毎年11月11日には「独身の日」とされ、各ネット通販大手が大規模なセールを行うのが慣例となっている。一部のモール大手はセール開始から2分5秒で売上高が100億元(約1612億円)を突破し、11月11日だけの売上高は2135億元(約3兆5000億円)に達した。これだけでもいかに中国でネット通販に勢いがあるかが良く分かるが、中国ではファッション関連や家電だけでなく、食品や日用品も通販で購入する人が増えていて、その結果として街中では廃業に追い込まれるリアル店舗が増えている。

 記事は、日本では中国と違って「伝統に固執せず、新しい価値を提供する店舗が増えている」と伝え、「豆腐」や「塩」、「タオル」など日常にありふれた商品だけを取り扱いながらも、大人気となっている店もあると紹介。中国の小売業界では近年、「顧客体験」を重視する必要性が叫ばれていることを紹介しつつ、日本で繁盛している小売店はいずれもすばらしい「顧客体験」を提供しており、ここに中国のリアル店舗が生き残るヒントが存在すると指摘した。

 一方、顧客体験も重要だが、日本で繁盛している小売店に共通するのは「高い品質の商品を提供していること」、「ブランドを重視していること」などが挙げられると強調しつつ、中国のリアル店舗は日本の店舗から学ぶことで生存競争を生き抜くことができるかもしれないと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)