幸福や満足という概念は人や国、時代によって異なるものだが、日中韓を比較すると何が見えてくるのだろうか。中国メディアの今日頭条は21日、中国人から見て「日本と韓国、どちらの国が幸せか」と題して、日韓両国を比較・分析する記事を掲載した。

 記事が比較した分野は、日本と韓国の「結婚率、出生率、教育費、大学進学率、就職率、年収、自殺率、家計の負債額、高齢者の貧困率、理想の働き方」であり、中国の統計には触れていない。確かに「家庭、仕事、経済、老後」は人びとの幸福感に大きく影響を影響を与える要素だが、中国人が抱く人生の幸福の概念にも影響された分析となっている。

 例えば、日本と韓国で深刻化する「出生率の低下」は日韓両国に共通しており、どちらとも「女性の高学歴化や社会進出により、社会的立場の変化や女性の価値観が多様化した」という理由があると指摘。また、「子どもにかかる教育費は韓国が日本の約2倍」と主張した。これは韓国人の親が子どもの教育に対して非常に熱心であることを示し、「子どもの養育に掛かる費用の重圧が、結婚率や出生率の低下につながっている」と分析した。

 中国人の多くは人生の幸福を、「結婚し子どもをもうけることであり、それが老後の確実な保障につながる」と考えている。ゆえに日韓の統計を見ると、「経済的な重圧が大きくて結婚できない国」と映り、両国とも幸せではないと感じるようだ。

 また、「大学進学率」は韓国が平均70%であるのに対し、日本は平均56.7%と、「韓国では激しい受験戦争が行われ、更に名門校に対する執着が非常に激しい」と説明。また「新卒者の給料」を比較すると、韓国は日本より高く好条件に見えるが、韓国では給与の高い大企業への就職者が殺到するため、就職戦争も激化し「若者の失業率が非常に高い」と指摘した。さらに、韓国では家計の負債額が増えているほか、貧困に陥る高齢者も増加していると強調し、日韓両国ともに様々な社会問題を抱えているのが現状であり、どちらの国もさほど幸せではなさそうだと伝えた。

 今回記事が比較したのは統計上の数字であり、数字からは幸福感を探るのは難しいことだ。しかし、「経済発展を遂げた両国それぞれにストレスとなる状況が存在している」のを見て、中国人が一番幸せなのではないかと実感したようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)