増える一方の訪日中国人。日本旅行の人気は衰える気配を見せず、日本を訪れるとそれぞれに感じるところがあるようだ。中国メディアの捜狐は20日、2017年に初めて日本を訪問したという中国人の感想を紹介する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は、以前から日本旅行を計画しながらもなかなか実現せず、17年にようやく訪日がかなったそうだ。日本旅行といっても、北海道や九州、東京など人によって訪問先はまちまちだが、筆者の場合5泊6日のこの旅行を「関西」に絞って計画したという。結果的には、大満足の旅行となったようだ。

 数日間の滞在で、日本からは「学ぶべきことがあり過ぎる」と感じたという。それまで、日本というと中国人に敵視され、憎悪され、不買運動の対象にされるという印象でしかなかったが、見聞きしたことから考えが変わったという。

 例えば、電車でもバスでも、皆が列を作り「社会に秩序」があると感じたそうだ。乗車時には、降車する人が全員降りるまで誰も乗ろうとしないと伝えている。中国では、一部の都市では改善されてきたとはいえ、地方へ行くと今でも、車両の扉が開くと我先に乗ろうとして入り口が詰まってしまうことがよくある。エスカレーターも、日本では片側に寄って急ぐ人のために道を空けるのは習慣になっている。

 また、バスに乗っていると運転手自らがその場でアナウンスをしていることに気が付いたそうだ。「先進国では録音した音声を流すものではないのか」と驚いたと紹介している。日本のバスでは、その場でアナウンスし、カーブや坂があるたびに運転手から注意が促される。心が温かくなったという筆者は、運転手は大変だろうが、「こういう小さなことがこの国に親しみやすさを与えている」と感心している。

 さらには、横断歩道では車が中国のようにクラクションを鳴らして通り過ぎるのではなく、歩行者を見ると止まってくれるのが新鮮で、こちらが恥ずかしくなるほど礼儀正しかったとも振り返っている。筆者は、6日間の旅で日本への見方がすっかり変わったようだ。

 日本滞在中は急な積雪によって「美しい雪景色」を堪能することができたものの、「日本人の礼儀正しさは風景よりも美しかった」という筆者。訪日中国人にはリピート客が多いが、この筆者にも関西以外の各地も訪問してさらに理解を深めてほしいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)