今年は日本男子マラソン界にとっては大きな飛躍の年になった。2月の東京マラソンで設楽悠太選手が16年ぶりに日本新記録を更新すれば、10月に大迫傑選手がシカゴマラソンを2時間5分50秒で走り、さらに記録を塗り替えた。また、12月の福岡国際マラソンでは服部勇馬選手が日本人で14年ぶりに優勝した。中国メディア・東方網は21日、「日本のマラソンの全体レベルがどうしてこんなに高いのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「日本のマラソンのレベルが高いのは、いくつかの環境的な要素がそれぞれ作用した結果なのだ」として、その要素について列挙している。まずは、日本のお正月の風物詩となっている「箱根駅伝」の存在を挙げた。設楽選手も大迫選手も服部選手も、かつて箱根駅伝を沸かせたランナーだ。記事は「毎年箱根駅伝は全国的に注目され、大会中には数々の熱血スートーリーが生まれる。大迫選手は早稲田大学のエースランナーとして活躍した」と紹介している。

 続いては、どこでも気軽にマラソンやジョギングができる設備が整っていることを挙げた。「日本でマラソンが国民的スポーツになったのは、身体の健全な育成を重視する日本の教育体制とともに、インフラの充実がある。日本の大都市には、衣服が預けられたり、装備をレンタルできたり、シャワーを浴びたりできる、ランナー向けのサービスステーションがたくさんあるのだ」と伝えた。

 さらに、好記録を生むためのエリート奨励措置にも力を入れれていると指摘。リオ五輪前の2016年初めに日本陸上協会が「リオ五輪のマラソンで日本記録を破ったら1億2000万円の賞金を出す」ことを打ち出したとし、同協会がここ数年でこのような「報奨金政策」を続けていると紹介した。また、選手のプロ化も進んでおり、優秀な選手に対して支援を行うスポンサー企業が増えていることで、より多くの人がマラソンで食っていけるキャリアモデルが形成され始めていると説明した。

 記事はこのほか、2020年の東京五輪開催についても、日本のマラソン界やランナーのモチベーションを高い状態に維持する大きな要素として挙げている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)