中国製でも質の高い製品が増えてきているが、今も日本製にこだわる中国人がいるのは中国国内では粗悪品や海賊品が多数流通しているという背景があると言えるだろう。中国メディアの今日頭条は16日、「日本で偽物があまり流通していないのはどんな理由があるのか」と問いかける記事を掲載した。

 中国でも海賊品の製造や販売などの規制や取り締まりは行われているが、それでも根絶には至っておらず、買う気になれば簡単に安い海賊品を手に入れられるのが現状だ。日本でも食品の産地偽造や企業の改ざんが発覚しており、全く問題がないわけではない。記事は、中国と比較した場合、日本で偽物や海賊品がほとんど流通していない理由は「日本の社会が偽造を許さない、厳しい考え方を持っている」からではないかと考察した。

 そして、日本社会に見られる「誠実で真面目な態度」について指摘。たとえば、日本では入場料が必要となる公園内に柵が低くて外から侵入できるような場所があっても、「そこから入場料を払わずに入ろうとする日本人はいない」と指摘し、これは中国人からすると非常に驚くべきことだと主張。中国では地下鉄などに無賃乗車をするために「係員がいても脇をすり抜け、人混みに逃げて行く人がいるほどだ」と指摘した。他にも、日本にある野菜などを売る無人販売所は「中国人にとっては有り得ない誠実さ」で、誰も監視していないのに「お金をしっかり払って、払った分の商品を取って行くなんて考えられない」と論じた。

 更に、日本の会社で何らかの不正が発覚すると、場合によっては「公の場で謝罪し、銀行からの融資の中止や取引先を失い、倒産に追い込まれるだけでなく、再起の活路まで無くなる」と説明した。このように、日本社会が「個人としても、集団としても偽造などの不正行為に厳しい見方を持っており、信頼を失うことが最も恐ろしい結果を招く」と分析した。

 また、中国で有名人が経歴の詐称をしても、それは「ことを大きく言っただけで、偽造とは異なる」とし、日本のように申し開きする必要はないと主張。このように、日中では社会の反応が異なり、「日本で偽物があまり流通していないのは、社会からの制裁の程度が違う」からではないかと考察している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)