1842年の南京条約によって英国の統治下に入った香港は1997年、中国へと返還された。現在の中国は一国二制度のもと香港に対して一定の自治を認めており、同じ国と言えども香港と中国では人びとの考え方から社会の各種制度まで様々な違いが存在する。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、香港人は中国人を嫌っているという噂があることを紹介し、「香港人が短気なのか、それとも中国人が過敏に反応しているだけなのか」と問いかける記事を掲載した。

 記事は、中国人の見解として「香港人は内地人を嫌っているという話を耳にしたことがある」と紹介。「内地」とは香港から見た中国のことを指す言葉だが、「香港人は広東語ではなく、標準語などの中国語を耳にすると顔色を変え、態度も冷たくなる」という話は中国人の多くが耳にしたことのある噂であることを紹介した。

 では、実際に香港人が「内地人」と呼ぶ中国人に対して、どのような態度を取っているのだろうか。記事は、「一部の香港人の間で、中国人のイメージが悪いのは事実」だとしながらも、実際に香港を訪れた感想として、「絶対多数の香港人は中国人に対して友好的であり、中国人に対して偏見を抱いているわけではない」と指摘した。

 さらに、中国人が「香港人の態度が冷たい」と感じられるのには理由があるとし、それは中国と香港の文化的な違いであると強調。香港は「時間が慌ただしく流れる世界的な大都市であり、香港人は誰もが忙しく、誰もが時間を浪費したがらない」と主張、それゆえ態度が冷たく感じられるのではないかと考察した。

 記事の主張に対し、中国人ネットユーザーからは「昔の香港人は中国人に対して友好的だった。だが、中国人が香港に押し寄せるようになってからは香港人の態度は変わった。中国人の悪習や民度が香港人の態度を変えてしまったのだ」というコメントが寄せられていた。香港と中国、そして香港人と中国人の関係は日本人が思っている以上に複雑なものがあることが見て取れた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)