年の瀬が近づき、商店ではお正月用品が店頭に並び始めた。門松やしめ縄とともに欠かせないのが、丸くて白い鏡餅だ。この時期になると各地の和菓子店などで出来たての餅がたくさん作られ、売り出される。中国メディア・東方網は19日、日本でみられる餅つきの職人芸を紹介する記事を掲載した。

 記事は、「お餅は中華民族の伝統的な食べ物であり、春節の時に食べる風習がある。とはいえ、中国ではそこまでメジャーな地位を獲得しているとは言えない。一方で、日本ではお餅が年越しに絶対欠かせない食べ物になっている」と紹介した。そのうえで、近ごろネット上で日本の老舗和菓子店にて鮮やかに餅をつく様子を撮影した動画が注目を集めたと伝えている。

 紹介されたのは、奈良県にある和菓子店・中谷堂だ。記事は、この店にはその道25年の餅職人がおり、スピーディーな仕事によりほんのりと温かさが残った柔らかいお餅を客に提供するということで日本国内のみならず世界からもグルメ愛好者が集まると説明。「1秒に3回杵をつくというスピードは長年の経験の蓄積によるもので、その様子に多くの客が魅了される」とした。

 また、この店では創業当初より人間の手により餅をつくスタイルを貫いているを説明したほか、餅つき職人の「おいしいものを食べる時、人は最も特別な表情をする。その表情が見られることが、一番の幸せ」という言葉を紹介。「機械生産が主流になる中で、手作りの餅にはある種の温かみが宿っている。職人もこの伝統的な技術を受け継ぐととも、さらに広めていきたいと考えている」と伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)