中国メディア・東方網は18日、日本と中国の卓球界について、ある側面からその「差」を論じる記事を掲載した。記事によれば、この側面から見れば日本の選手はすでにはるかに中国の選手を上回っているのだという。

 記事は、先日閉幕した今年の卓球ワールドツアー・グランドファイナルで中国勢が金メダル1つという惨敗に終わる一方で、日本勢の全体的な実力が予想をはるかに上回る勢いで増していることが明らかになったと紹介。男子シングルス決勝で15歳の張本智和選手に敗れた中国の林高遠選手が試合後のインタビューで謝罪を口にしたのに対して、中国卓球協会主席の劉国梁氏が「大丈夫。帰ったらしっかり練習してくれ」と語ったことを伝えた。
 
 そのうえで、「この劉主席の話は、実はとても深い意味を持っているのだ。なぜなら林高遠の敗戦は、多くの中国人選手が持つ特徴を表しているからである。それは、練習では高いレベルを発揮するのに、試合になると自分の実力が十分に発揮できないことだ」と指摘。ネット上では、中国代表選手はみな「練習型選手」で、試合においては練習での実力の80%が出ればいい方だとの皮肉めいた意見が出ていると紹介した。

 その一方で、日本の選手については平野美宇選手にしろ、伊藤美誠選手にしろ張本選手にしろ、いずれも「試合型選手」であり、試合において練習の100%、場合によっては120%のレベルと実力を発揮することができ、特に中国の主力選手との対戦では高いパフォーマンスを発揮するのだと説明している。

 そして、練習と試合の関係を巡る日中選手間の差を前に、「今回の惨敗は中国代表への警鐘だ。選手の練習レベルや技術はもちろん大切だ。しかし、試合におけるメンタルやセルフコントロールの能力も同じように軽視してはいけない。今こそ、中国選手のメンタルを強化すべき時だ。日本の若手は年齢を増すごとにさらに強くなっていく。彼らと対峙してアドバンテージを得るのはますます難しくなる」と危機感を示した。
 
 剣道や柔道、相撲といった武道において特に重視される「心・技・体」の充実は、武道以外のスポーツにも当てはまることだ。いくら強い体と優れた技術を持っていても、心の強さがなければ簡単に相手に崩されてしまう。特に、ちょっとした状況の変化で試合の流れが大きく動き、連続ポイントが生じやすくなる卓球では、どんな状況でも動じない心を育てる意味は大きいことだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)