2017年に日本を訪れた中国人観光客は735万人に達し、過去最高数を記録したが、18年は10月末の時点で700万人の大台に乗せており、過去最高を更新するのは間違いない情勢だ。中国メディアの快資迅は14日、反日感情を持つ中国人が多いにもかかわらず、「ここまで日本を訪れる中国人観光客が多いのには理由がある」と指摘する記事を掲載した。

 日本人に近年人気のある海外の旅行先を見てみると、台湾やハワイ、韓国、タイが上位となっているが、その理由としては手頃な価格、食、土地の文化を感じられる観光スポット、また家族で行きやすいといった点が人気の理由となっているようだ。

 では、中国人の場合はどうかというと、やはり同じように「日本は文化や歴史を感じられる国」というのが人気の理由のようだ。日本では大都市以外では、平屋の木造の家屋が並ぶ静かな街並みが見られたり、京都の街並みは「1000年前の中国の長安を思わせ、中国では失われてしまった文化が今も保存されている」というのが人気の秘密らしい。また、日本人の生活は西洋化しているが、「伝統の行事やしきたりを受け継ぎ、守り行っているので、人びとの生活に根付いた伝統行事を見ることができる」のも魅力だという。

 他にも、旅行を楽しむためには「地元の治安や、全体のサービスの質」も気になるが、こうした点も日本は中国人にとって家族で訪れても安心できる環境だと評価されている。また、日本では「PM2.5の基準値が危険値を超えていないので、青い空が見えて空気がきれい」というのも中国人にとって魅力らしい。環境破壊が深刻化する中国ならではの理由と言えるだろう。

 近年多くの中国人が日本を旅行先として選んでいる理由は、日本人とさほど変わらないと言える。だが、中国では歴史的な背景ゆえに、日本に対する批判的な気持ちが根底にある人は少なくない。それゆえ、中国人も日本訪れる中国人の数が増加し続けることを指摘されると戸惑いを感じるようで、日本を旅行先として素直に選べないという、日本に対する複雑な気持ちが存在しているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)