中国メディア・東方網は16日、サッカー・アジアカップに向けて日本代表が若手を積極的に起用する布陣を発表したのに対し、中国代表は38歳の大ベテランを中心選手として引っ張り続ける対照的な状況になっていると報じた。

 記事は、来月5日に開幕するアジア杯に向けて各国が準備を進めるなかで、特に中国は「参加国で一番早かったのではないか」という時期から準備を始めたと紹介。その布陣を見ると、最後のアジア杯になるであろう38歳の鄭智選手がなおもチームを引っ張る中心選手に据えられているとした。

 そして、これに対して中国のサポーターからは「鄭智が今もいるというのは、新旧交代ができていないことの表れ。その原因はまさに人材不足であり、トップリーグではU23の若手が続々と出てくるも、結局のところ鄭智の座を脅かすような選手は出てこない」との不満が出ていると伝えた。

 そのうえで、先日23人の登録メンバーを発表した日本代表の顔ぶれについて「今回は5大トップリーグの選手があまりいない。しかし、中国代表と決定的に違うのは、中国にはそもそも5大リーグの選手がいないのに対し、日本は5大リーグ所属選手の年齢が高いために代表から外し、若手を起用したということだ」指摘。32歳の本田圭佑選手は日本代表から引退し、同い年の岡崎慎司選手や、間もなく30歳を迎える香川真司選手も呼ばれなかったとし、その代わりに堂安律選手、南野拓実選手、中島翔哉選手といった20代前半の有望株を数多く起用したと説明している。

 記事は、「中国代表が今回も38歳の鄭智に依存するというのは、本当に恥ずかしいこと。アジアサッカー界で大した記録を残していない中国だが、今大会では平均年齢が最高のチームという記録を作るかもしれない。リッピ監督には本当にちょっと考えてもらいたい」とした。

 アジア杯後に中国代表監督を退く意思を固めているリッピ氏。そのモチベーションは相当低下している可能性は否めない。世代交代がうまくいかない状況を、外国人監督だけの責任にするのは酷であり、協会全体で反省し改善していかなければ「誰がやっても同じ」になるだろう。豊富な財力で名将を呼び込んできた中国代表だが、成果が出ないうえに監督にばかり責任を押し付ける前例が続けば、「名将」たちの足も徐々に遠のいていくことだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)