お茶はもともと中国から日本に伝わったものであり、近年スイーツのフレーバーの1つとして人気の「抹茶」も中国で生まれたものと言われている。中国人の間でも抹茶は飲み物やスイーツに使用され、広く浸透しているが、中国の抹茶と日本の抹茶には違いがあるのだろうか。中国メディアの捜狐は11日、「京都の宇治で抹茶を体験した」と紹介する記事を掲載した。

 お茶を飲む文化をたどると、日本には中国から平安時代に伝わったものと言われている。現代の中国にもお茶を飲む習慣はあるが、中国ではジャスミン茶や烏龍茶が広く親しまれていて、緑茶はあまり一般的ではないと言える。

 しかし、最近では日本食に対する人気も相まって、抹茶はこれまでに無かった日本の味として、アイスクリームやケーキやチョコレートといったスイーツに使われ、親しまれるようになっている。しかし、その味は、抹茶独特のほろ苦さや香りは感じられない。それゆえ本物の抹茶の味を知らない中国人も多いようだ。

 記事は、「中国人の間でも京都は日本の古都として有名になっているが、京都の宇治を知る人は少ないだろう」と指摘。しかし「宇治茶は日本の三大銘茶に数えられるように、古くからお茶の産地として歴史と文化が育まれた地である」と説明し、宇治は日本の代表的な古典「源氏物語」の舞台となった地であり、しかも世界遺産に登録された「平等院」もあって「日本の歴史を体験できる」と紹介し、日本の歴史と文化に触れたい人は訪れる価値のある場所として勧めた。

 この中国人が訪れたという宇治の抹茶を使った甘味とお茶を楽しめる茶屋は、宇治川のほとりにあったため「川のせせらぎを聞きながら、時間の流れが止まったかのような心が穏やかになる時間を味わうことができた」と感動した様子。また、本場の厳選された抹茶を使用した甘味は格別で、「京都を訪れる機会があれば、ぜひ宇治まで足を運んで抹茶を味わうべきだ」と強く勧めた。

 近年、日本を訪れる中国人観光客の需要が「モノ消費」から「コト消費」へと変化していると言われる。「質の高い本物」や「非日常の体験」を求める中国人にとって京都の宇治は魅力のある場所となったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)