中国メディア・東方網は14日、高齢化が急速に進む韓国社会の末端で貧困にあえぐ高齢者の状況について「われわれも注目せざるを得ない」とする記事を掲載した。

 記事はまず、日本でかつて出版された書籍「下流老人」で、このままでは高齢者の9割が高齢化してしまうとの警鐘が示されたことがあると紹介。「しかし、日本以上に韓国の高齢者の生存問題がますます深刻化していて、悲惨な『下流生活』を送っているのだ」とした。

 そして、韓国のドラマや映画ではしばしば、生活に何の憂いもなく、たくさんのお金を持ち、最新式の携帯電話を持つお年寄りを見かけるものの、実際の韓国人の高齢者の多くは身銭を持たず、尊厳さえほとんどないような低劣な生活を送っているのだと説明している。

 また、2016年に韓国が発表したデータに基づけば、韓国では65歳以上の高齢者のうち半数あまりが貧困層にあり、4分の1が一人暮らしを強いられていると紹介。このため、子どもの負担になることを嫌がる高齢者による自殺も増えているとした。

 さらに、高齢者が老後の蓄えを十分に持っていない理由として、強い競争社会の空気のなかで、わが子の教育を第一に考えて私財を投じる傾向が強く、十分な貯金を手に入れることができないのだと説明した。一方で、韓国では失業率が高止まりしており、親から十分に投資を得た子ども世代が親に「恩返し」できない皮肉な状況も高齢者の貧困化に拍車をかけていると伝えた。

 記事は「高齢化社会は、中国人にとっても重視せざるを得ない問題であり、日本や韓国はその先例だ。現在の人口分布を考えれば、わが国は2050年に高齢化社会の試練に直面することになる」とし、日本や韓国の状況や対策に注視し、参考にすべきとの見方を示している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)