観光立国を目指す日本は、経済発展を遂げる中国からの観光客を重視しており、中国人向けのビザ発給要件の緩和を何度も行ってきた。また、2019年からは中国人学生に対するビザ発給要件の緩和も始まると言われ、ますます多くの観光客が日本を訪れることが予想される。中国メディアの捜狐は9日、中国における日本旅行の人気について「なぜ人気が続いているのか」と疑問を投げかけつつ、「今も反日感情を抱く人々の意見」とあわせて紹介している。

 記事は、一部の中国人は「中国こそ観光大国であり、日本へ旅行へ行く必要はない」と考えていると指摘する一方、日本を旅行で訪れる中国人の数は増加し続けているのも事実で、「なぜ日本が人気を集め続けているのか」と問いかけた。頻繁に訪日旅行を楽しんでいるという中国人は、「日本は飛行機で3時間ほどで行くことができ、チケットも比較的安くなっている」とし、国外旅行と言っても日本は中国国内の旅行と比較しても費用や移動時間に差はないため便利と主張した。また、「日本は中国と同じアジアの隣国として馴染み易い部分があるので、初めての国外旅行先としては丁度よい体験ができる」というのも魅力だと指摘した。

 他にも、中国国内の観光地では売り物やサービスの価格が不明瞭で、観光客を騙して儲けようとする行為が多々見られると指摘する一方で、「日本は物価がそこまで高くなく、治安も良いので安心して観光を楽しめる」というのも日本の魅力だとした。中国のネットユーザーからは「確かに日本にはたくさんの観光資源があるので、皆が行く前に行った方が良い」、「自分は中国国内旅行の方が好きだが、日本は旅行先の1つとして選ぶメリットがあるので行くだけだ」という声が寄せられた。

 中国には多くの自然、文化世界遺産が存在する。しかし、現地の観光地化が進むにつれて、過度な商業化によって本来の良さが損なわれ、人の多さにゆっくり観光できないなどの弊害も生じている。ゆえに、「人気がある日本に先に行っておいて損やデメリットはない」と考える中国人も多いようだ。

 日本を訪れる中国人の増加が示すように、日本に対して敏感に反応する中国人は減ってきている。しかし、歴史的背景ゆえに、反日感情が拭い去られたわけでもないようで、「日本は好きだから行くのではなく、旅行先を総合的に判断したうえでの選択肢の1つ」という中国人も少なくないようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)