外国人技能実習制度は開発途上国の経済や技術の発展を担う人材を育成するために制定されたと同時に、日本国内での人手不足を解消するために外国人労働者に働いてもらう側面を持っているのは事実だ。一方、現場では多くの外国人労働者が劣悪な環境下で、低賃金で働かされているなど、多くの問題や課題を抱えていると言われている。

 中国メディアの環球網は6日、「なぜこんなに多くの中国人が日本で研修生として過酷な仕事をしているのか」と疑問を投げかける記事を掲載し、「納得できない」と伝えている。

 まず記事は、名目上「外国人技能実習制度」は日本の高い技術を伝えるというものであったが、現在では日本人が就きたがらないいわゆる3K「危険・汚い・きつい」の仕事を外国人にさせるための制度になっていると主張。多くの研修生は週休1日で朝から晩まで働いても月収10万円ほどであると紹介した。

 中国の農民工からすれば、月収10万円でも良い給料であるものの、日本ではコンビニや飲食店でのアルバイトでも週休2日、1日8時間労働で月収20万円(約1万2000元)ほど稼ぐことができると指摘し、中国人研修生は日本で「安い労働力」として使われているだけであると主張した。

 また記事は、賃金体系以外にも「仕事以外で日本人と接触したり、日本の他の場所にいる中国人と接触することを禁止」されたり、病気や規約違反で帰国しなければならなくなった場合の旅費は自己負担であるなど、劣悪な悪い待遇で働く必要があると紹介し、同胞の待遇に「納得できない」と主張した。

 日本で働けば大金を稼ぐことが出来ると信じて来日する外国人研修生は多い。日中の経済格差が縮まってきている現在、中国人が日本で働くメリットは少なくなってきている。だが、中国では就職難が深刻な問題となっていることも事実であり、大学を卒業してもなかなか良い職業に就くことが出来ない若者が大勢いるゆえ、日本で仕事をしたいと考えている人も多い。外国人労働者についての議論が交わされているが、解決すべき課題は山積していると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)