急速な経済成長に伴い、中国では自動車の所有率も向上し、本格的な自動車社会を迎えている。中国から見ると、日本ではすでに自動車が人々の生活に欠かせないものとなっているように見えるというが、1つ大きな違和感を感じることがあるという。中国メディアの今日頭条は8日、「日本で軽自動車が支持されているのはなぜか」と問いかける記事を掲載した。

 記事は、1980年代末の自動車が普及していない時代の中国では「日本から輸入された箱形の軽自動車がたくさん街中を走っていた」と紹介。角ばった箱形の車は食パンのような形だということから、中国では「面包(パン)車」と呼ばれていて、燃費の良さと荷物をたくさん積めるという点から実用的な車として扱われてきた。しかし、面包車は「古臭い車」というイメージもあるようで、「現在も日本では箱形の軽自動車が人気」ということに中国人は驚きを感じるという。

 これまで自動車開発において、ドイツと日本は絶えず発展を続けていると指摘。また、持続可能な社会の実現が国際的な課題となっている今、日本は排気量が小さく、燃費の良いエンジンの開発に力を注ぎ、その技術を軽自動車に生かしたと紹介。ゆえに日本で人気のある軽自動車は、「形は30年も前に中国でたくさん走っていた面包車のようだが、積んでいるエンジンや性能は全く別物である」と説明した。

 また中国と異なる点として、「道路や駐車面積が限られているため、政府も軽自動車を優遇する制度を設けている」と指摘。他にも、日本人のニーズとしては通勤や生活での街乗りが多いために、「車の性能向上と生活上のニーズから、軽自動車を選ぶ人が多いのだ」と分析した。

 現在の中国ではSUVのように大型で高級感のある車が人気を集めているが、「帰省など、家族で長距離を移動するうえで便利で、メンツも立つため」というのが人気の理由だ。ネットユーザーからは「車は発展した国家を象徴する存在だが、それに加えて中国では身分と地位の象徴でもある」という声が寄せられた。中国人が車選びで重視しているのは「メンツの立つ車」かどうかということであり、だからこそ面包車は人気がないのだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)