法務省によると、2018年6月末時点における在留外国人の数はおよそ263万人7251人と過去最高を記録した。国籍別で一番多かったのは中国の約74万人だった。今も就職や留学などの理由で多くの中国人が日本で生活しているが、中国メディアの捜狐は6日、仕事のために日本で生活していた中国人が「母国へ帰国したことを今も後悔している」と紹介する記事を掲載した。

 記事が紹介した中国人は、仕事のために数年ほど日本で生活していたそうだが、震災の影響でやむなく帰国することを決断したという。やはり慣れない海外での生活の苦労は大きかったようで、日本で生活していた頃は年に1度家族に会うために帰省する時を心待ちにしており、「中国で家族や友人と過ごすことのできる生活は一番幸せだ」と考えていたという。

 しかし、この中国人自身も意外なことに、母国に帰国してすでに7年ほどが経過しているのに「今も日本での生活を恋しく想い出しては、中国へ帰ってきたことに後悔を感じている」らしいが、これは一体なぜなのだろうか。

 日本の生活がこれほどまでに、この中国人の心を捉えた理由について、記事は「日本では物を盗まれたり、騙されたりする心配がなく生活できた」こと、また「何処へ行っても優れた接客サービスを受けることができる」こと、さらには日本での生活で身についた「秩序を守り、周囲に気を配る習慣」によって、中国で生活していても違和感を感じるようになってしまったと主張した。

 他にも、この中国人が日本で暮らしている間に「中国の経済状況も大きく変化した」と指摘。都市部では物価も不動産も急激に高騰しているが、平均収入が増加しているわけではないので、日本での生活費と比較してもそこまで大きな差はないのではないかと感じているという。

 すべての中国人がこの記事の中国人と同じように感じるわけではなく、記事が紹介しているのは特別な例かもしれないが、日本でたった数年生活しただけなのに「日本の生活を恋しく思い、母国の生活に違和感を感じるようになってしまった」というのは興味深い感想と言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)