かつて一世を風靡したポケットベル(ポケベル)が19年9月にサービスを終了し、約50年の歴史にピリオドが打たれることが発表された。中国でも以前使用されていたが、すでにサービスが終了しているため、ポケベルが存在していたことすら知らない中国人も大勢いる。

 中国メディアの一点資訊はこのほど、1990年以降に生まれた90後と呼ばれる中国人は見たこともないであろう「ポケベル」について、日本でサービスが19年9月に終了するということは、「まさか日本ではまだポケベルを使っている人がいるのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 中国語でポケベルは「BP机」と表記する。「机」は日本語の机と違って、中国語では「機械」を意味しており、携帯電話の場合は「手机」と呼ぶ。記事は、日本で19年9月にポケベルのサービスが終了するという発表がなされたことを紹介し、「携帯電話が普及した現在、日本でポケベルがまだ使用されていることが信じられるか?」と読者に問いかけた。

 続けて、日本では「意外にもポケベルを使用する人は少なくないらしい」と紹介し、それはポケベルは電磁波の影響が小さいため、医療関係者を中心に今でも使用されていると伝えた。

 中国でポケベルが登場したのは1980年代末ごろで、当時はごく少数の富裕層が使用するものだったようだ。そして1990年代には非常に多くの人が愛用するようになったが、96年ごろになると利用者が減少し、携帯電話の普及に伴い契約数が激減、2005年には中国でサービスが終了したという。

 それゆえ記事は「1990年代に生まれた若い世代の中国人は、ポケベルという存在すら知らないのではないか」と主張する一方、中国では当時ポケベルを持っているということは「最先端を行く人」ということで「一目置かれる」ことだったと指摘。「現在の高級スマホより最先端扱いだったのだ」とし、そのポケベルがなくなることに寂しさも感じると伝えている。

 現在の中国では多くの人がスマートフォンを使用していて、スマホさえあれば仕事の連絡から買い物、タクシーの配車などありとあらゆることが可能となっている。中国では10年以上前に姿を消したポケベルだが、日本ではまだ使用されていたことに多くの中国人は驚きを禁じ得ないようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)