中国では周囲の言うことを聞かず、したい放題に振る舞う子どもを「熊孩子」と呼び、「わんぱく」の域を越して社会問題を引き起こすまでになっている。また、「熊孩子」の背後には更に恐ろしい「熊家長」、つまり、モンスターペアレントがいて、子どもが周囲に迷惑をかけても知らんぷりする親は少なくない。

 中国メディアの今日頭条は4日、中国の公共交通機関で見られる「一部の乗客の理解できない行動」について、「彼らの周囲を顧みない行動は一体何が原因なのか」と嘆く記事を掲載した。

 記事は、中国社会に大きな衝撃を与えた路線バスの転落事故に触れ、「走行中のバスが橋から川へ転落し、幼児を含む13人の死者が出たが、その原因が運転手と乗客の喧嘩であったことは社会に大きな衝撃を与えた」と指摘。その喧嘩も「乗客がバス停ではない場所での下車を要求し、それを運転手が拒否したこと」が原因であり、これによって運転手はハンドル操作を誤り、バスは川に転落したのだった。

 続けて、「こうしたことは中国では決して珍しいことではない」と主張し、公共の乗り物で子どもや親が周囲を顧みずに迷惑をかける行動は普通に見られると紹介、乗務員が注意しても効果がなく、頭を抱えているのが現状だと指摘した。では、こうした「周囲を顧みない行動の原因」は一体何が原因なのだろうか。

 記事はまず、「私的な空間と公共の場の境界が付かなくなっている」人が多いこと、また、「自分が被るデメリットが不確かな場合や明確な罰則がない場合は聞く耳を持たない人が多い」と指摘。他にも、「体制の取り決めに従うことに慣れ、自分で判断して行動できない人が多い」という要因も挙げた。

 中国人の多くも、日常生活の中でしばしばこうした状況に遭遇し、不快な思いをしているようで、中国人ネットユーザーからは「罰則が軽すぎる」、「原因は教育にある。学校でもっと厳格な教育をすべきだ」などの意見が寄せられた。日本を訪れる中国人観光客の多くが、日本の公共の場所で保たれる秩序に衝撃を受けると言われるが、それも納得がいくのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)