ビールに合うおつまみと言えば、日本であれば枝豆などが定番だろう。しかし、中国で人気のあるビールのお供は日本人にとって驚きの食材である「ザリガニ」だ。中国メディアの快資迅は6日、「日本では水路でザリガニが増殖し過ぎて困っている場所があるらしい」と紹介する一方、中国ではビールのお供として食べられているため、「ザリガニが繁殖しすぎて困るなんてことは絶対に起きない」と指摘する記事を掲載した。

 中国ではザリガニを「小龍蝦」と呼ぶ。「龍蝦」は伊勢エビやロブスターを意味する言葉で、それの「小さい」ものということで名前にも高級感があり、全国的に美食として好んで食べられている。しかし、昔から中国にあった料理ではないという。

 もともとは「北米原産のザリガニが第2次世界大戦中、日本を通じて中国に持ち込まれ、中国南部で繁殖し、最初に湖南省の名物料理となった」とのだという。湖南料理は中国で一番辛い料理と言われ、「麻辣小龍蝦」と呼ばれるスパイシーなザリガニ料理は徐々に若者達の間で人気となり、今では全土に広まって愛されるようになった。年間を通じて食べることができるが、特に夏場は町のあちらこちらで山盛りのザリガニを食しつつビールを飲むのが定番となっている。

 日本では一般的にザリガニを食べる習慣はないが、記事は「増殖しすぎたザリガニが水路に溢れ、日本人を困らせている」と伝えると、ネットユーザからは「中国人はザリガニが大好きなので、どんなに増えても困ることはない」という声が寄せられた。実際、ここ数年、中国人の間でザリガニ料理が人気となっているために、養殖の出荷量も年々増加しているようだ。

 中国でザリガニ料理の値段はそこまで高くはないが、頭や殻を取ると食べられる身はわずかなので、「ザリガニを好きな中国人はお腹一杯食べることに憧れている」らしい。こうした中国人の食欲の前に、ザリガニの繫殖力も到底かなわないと言えそうだ。ザリガニは繁殖の環境や調理の仕方によっては、寄生虫の危険もある食材なので、日本人が食べる場合には慎重さが必要かもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)