日本の炊飯器は常に進化を続けており、同じ米でも炊飯器によって味に違いが出るほど米の美味しさを引き出す技術が追及されている。白米を主食とする中国でも電気炊飯器は広く普及している家電の1つで、近年は「日本の炊飯器は美味しく米が炊ける」として買い求める中国人も増えている。中国メディアの今日頭条は6日、「中国人の生活に身近な電気炊飯器を発明したのが、日本人だったとは思っても見なかった」と主張する記事を掲載した。

 中国人の家庭でも電気炊飯器は毎日使用する家電として進化しており、炊飯タイマーや保温、IH式でムラなく炊き上げるという基本機能の他に、中華料理の調理に役立つ「蒸す、煮込む」といったいくつかの機能があり、骨からスープを取ったり、薬膳を作るのにも便利な存在となっている。電気炊飯器の発明は人々がキッチンに立つ時間を大幅に減らしたことは間違いないだろう。

 記事は、中国人にとって非常に身近な電気炊飯器が、「日本人によって発明されたものだということは、意外と中国人には知られていない」と指摘。1955年、東芝が発売した「自動電気式電気釜」の開発と経緯を紹介した。

 当時の人々は、薪やガスを使って竈でご飯を炊いていたために、主婦は多大な労力を費やしていた。「自動でご飯が炊ける鍋があったら良いのに」と言う願いを叶えるべく開発に取り組んだ東芝も、試作を始めると自動での炊飯はそう簡単なものではなかったという。なぜなら、米を美味しく炊くには温度調整が不可欠であり、単純なタイマーだけでは芯が残ったり焦げてしまうからだ。ゆえに、「米が美味しく炊きあがるための温度や時間を細かく研究し、後にその温度でタイマーがうまく作動するための試行錯誤が重ねられ完成に至った」と説明した。

 中国人ネットユーザからは、「我が家に初めて電気炊飯器がやって来たのが1980年代ごろだった。日本では50年代にはすでに使われていたのは驚きだ」という声や、「生活のなかに日本で発明された便利なものが沢山あると知ると、非常に複雑な気持ちになる」と漏らす人もあった。やはり反日教育や愛国心からか、「素直に日本のものを良いと言えない複雑な心理」が中国人のなかにあるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)