世界中が注目している米中の貿易戦争。先日の米中首脳会談でひとまず休戦となったが、この先ヒートアップする可能性も含んでおり、そうなれば日本も影響は避けられない。中国メディアの捜狐は8日、この貿易戦争における日本の立場に苦言を呈する記事を掲載した。

 記事は、専門家による話として、日本はこの貿易戦争において難しい立ち位置にいると紹介。米国の同盟国として、米国に逆らうわけにはいかないが、隣国・中国との良好な関係も願うなど「矛盾」した立場になっていると分析している。

 最近の日中関係は良好だと言って良いだろう。2018年は日中平和友好条約発効40周年という節目の年であり、今年10月には安倍首相は日本の総理大臣として約7年ぶりに中国を公式訪問した。中国の歓迎ぶりも貿易戦争を意識してかこれまでにないほどだった。

 しかし記事は、日本は米国からの干渉を受けないわけにはいかないと指摘。日本は強者を崇拝し、米国は今でも「世界のボス」であるため、「心の中では望んでいないとしても」米国と面と向かって対立する勇気がないのだと分析した。

 日本政府は先日、政府調達から華為技術(ファーウェイ)とZTEの製品を締め出すことを示唆したが、記事はこの件に関しても日本政府も米国には逆らえなかったと指摘。日本の立場は米国と中国との間で「ぐるぐると回って右往左往している」状態だと論じた。記事は結びに、日本が中国との関係改善を本当に望むなら、大局をきちんと注視し積極的な行動を期待すると締めくくっている。

 中国としては貿易戦争という厳しい状況のなかで、日本との関係を強めたい狙いがあるのは明白だ。日本は米中のはざまで難しい立場と言えるが、この状況はチャンスと言えるとの見方もある。いずれにしても、日本としてはバランスの取れた外交を展開する必要があるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)