中国自動車市場では、日系車が相変わらず高い人気を保っている。いまだに、日系車のボディは薄くて安全ではないと信じている人の多い中国で、販売台数を増やし続けているのはなぜだろうか。中国メディアの今日頭条は5日、安全性が疑問視されながら日系車が売れている理由について意見を募る記事を掲載した。

 記事には日系車オーナーからさまざまな意見が寄せられている。まず、自身も日産のシルフィに乗っているという中国人ネットユーザーは、日系車が安全ではないというのは「誤解だ」と主張。4年間乗っているそうだが、これまでに行ったメンテナンスは「ウォッシャー液を足したぐらい」で、全く手がかかっておらず、大切に乗っていれば5年でも8年でもネジ1つ緩まないだろう、と質の高さを伝えている。また、同じアジアのメーカーが作るだけあり、アジア人にぴったり合うように設計されているので、「海外メーカーなら日系車」が選ばれているとした。

 一方、別のユーザーは、多くの中国人は自動車を購入した経験も安全概念もないので、販売台数、外観、内装、人気のブランドで安易に選んでいると苦言を呈している。このユーザーは日系車は嫌いという考えのようで、中国は「シートベルトも締めないような」安全意識の低い国であり、「日本まで行って便座を買うような」理性のない消費者が日系車を購入していると主張した。

 このように、日系車の安全性については今でも意見が分れているが、「日系車は十分安全だ」と考える人が増えていると言えるだろう。中国のネット上では、日系車が事故で大きくつぶれている写真が出回っているが、ぶつかる場所や角度、ぶつかり方によって大きく異なるため、写真だけで判断するのは言いがかりだという人が多かった。安全性に関しては、米国道路安全保険協会(IIHS)が日系車を高く評価していることを指摘する人も見られた。

 また、日系車が選ばれている理由については、自動車に初めて乗る人が多い中国では、乗りやすくて故障が少なく、燃費も良くて「総合的に選ばれている」との意見も多かった。今でも少なからぬ中国人が「重くてボディの厚い車が良い」と信じているが、日系車に乗る人が増えるにつれ、その良さを実感する人が増えているのだろう。日系車は中国市場でまだまだシェアを伸ばしていきそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)