日本以上に学歴社会だと言われる中国。どの大学を出たかで人生が決まってしまうとされ、小学校、あるいは、幼稚園から受験戦争が始まっている。しかし、それゆえに社会のゆがみも深刻になっているようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の教育はメンタルを強くさせているとする記事を掲載し、子どもを持つ中国の親に日本の教育方法から学ぶように勧めた。

 記事はまず、日本と中国の教育には理念に大きな違いがあると紹介。中国では、「子どもをスタートラインから負けさせない」と口癖のように言われているが、日本にはこの言い回しはない。そもそも、目指すものが違うと言えるだろう。中国で目指すのは「成績で他人に勝つ」ことだけで、勉強以外何もさせず、より高いランクの大学に入りさえすれば将来は安泰だと思われている。しかし、日本は「総合教育」を重視し、社会人になった後の生活力に重きを置いていると言える。

 具体的な日本の教育方法について記事は、「自立、自律、自強」の6文字に集約されると紹介。例えば、日本では1歳から自分で食事をするので、子ども用の食器が1歳用から販売されていると紹介。中国では家庭によって違うとはいえ、小学生になっても自分で箸を持たず親や祖父母に食べさせてもらう光景を目にするのとは大きく異なっていると言えるだろう。勉強以外のことは何でも大人がやってあげるのが愛情だと思い込んでいる中国人は少なくない。

 ほかにも、小学校では給食の配膳と片付けを子どもたちがすることで、また家庭では家事をして欲しい物を買ってもらうなどにより「労働の対価として何かを得る」ことを学ばせていると紹介。メンタル面でも、褒めるばかりでなく改善点も指摘することで程よい自尊心を持たせ、泣いても甘やかさず我慢する強さを教えるのも日本の教育の特徴だと指摘している。

 もっとも、日本の教育が完璧というわけではない。しかし、成績がすべてという中国の教育と比べると、心身の健康も含めた「総合的」な教育は、よりバランスが取れていると言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)