中国メディア・東方網は4日、「日本の京都は素朴で低調だが、日本人にとってはそれが何より大事なのだ」とする記事を掲載した。豪勢に飾り付けるだけがぜいたくではなく、質素さや静かさ、穏やかさを含んだ空気も非常に貴いものであるという認識を、作者は抱いたようだ。

 記事は「日本の京都は今に至るまで非常に原始的な状態を保っている。それなのに、多くの人が遊びにやってくるのだ。京都の母なる川と言われる鴨川のほとりには毎日人が腰かけに訪れる。それは概ね、ここの美しい空気、あるいはここの感覚を味わいたいからであり、老若男女問わず、この地に引き付けられるのだ」と紹介した。

 そのうえで、非常に古めかしく素朴で、高層ビルも見当たらず、賑わう様子が感じられない京都は、一部では中国の農村よりも見劣りする場所さえあると指摘。「今の中国の一部農村はかなり発展していて、建物もいっぱい建っている。その様子からは、ここ数年の中国の発展が非常にすごいと感じることができるのだ」としている。

 しかし、一方で「京都の都市計画は非常に優れていると言わざるを得ない。建物はきれいに整っているし、通りも非常に清潔だ。一方で路地は狭く、多くの場所は自動車が入れない。最も多く見かけるのは自転車で、それがとても心地いい」と説明。「こういう場所が日本人の精神的な支柱、故郷だと認識されていることを、どう考えるか」と疑問を投げかけた。

 京都では近ごろ、観光客の急増に伴って住民の日常生活に支障をきたしつつあることがしばしば問題視されている。観光収入は貴重な財源であり、観光客を手厳しく締め出せば後で痛手となって返ってくる可能性がある。しかし一方で、京都ならではの景観や素朴さや空気感を守るには、適度な縛りも必要だ。観光客にとっても、住民にとっても、そして京都の街並みや風景にとっても大きなマイナスにならないような方策が見つかることを願いたい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)