中国メディア・東方網は4日、「日本で最も美しい鉄道路線に、中国人観光客も吸い寄せられている」とする記事を掲載した。中国人の間でも人気が高まっている日本の鉄道路線として紹介されたのは、福島県と新潟県を結ぶ只見線だ。

 記事は「日本はグローバル化の流れにおいて、現代設備と伝統文化や自然の景観とを巧みに融合させている」としたうえで、その例が日本のメディアから「紅葉が美しい10大鉄道路線」の1つに数えられる只見線であると紹介。1942年に開通した全長100キロメートル余りの只見線は福島県の会津若松と新潟県魚沼市の小出を結び、秋は美しい紅葉の景色を、冬は豪雪地帯ならではの雪深い景色を楽しむことができると説明した。

 そして、実際に只見線の車窓から見える美しい紅葉の写真を示すとともに「日本の鉄道はすでに純粋な交通手段という用途を離れ、観光用の乗り物という機能を備えている。只見線をはじめとする多くの路線が、交通と観光の目的を兼ねているのだ。鉄道は都市と都市を結びつけるだけでなく、農村のローカル線の発達により沿線の経済を刺激するのだ」と解説している。

 今の中国では高速鉄道をはじめとする各種鉄道路線はまだまだ単なる移動手段という色彩が強く、観光を意識した路線の営業という段階には至っていない。今後、人びとの生活がさらに豊かになり、物欲から精神的な豊かさを求める動きが強まることで、中国でもローカルな鉄道旅行が観光商品として脚光を集める時がやってくることだろう。

 記事は、「只見線のような路線は、自然を心ゆくまで楽しめると同時に、鉄道という現代化の便利さを味わうこともできる。自然の原風景は中国の北西地方の車窓でも見られ、もっとスケールの大きい景色を楽しめる。しかし、インフラや地方の実力などの問題で、まだまだごくわずかの人しか知らない秘密の景色に留まっているのだ。その点、日本全国の観光業は非常に充実していて、どこの観光コースも利便性が確保されているのである」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)