日本人ほど風呂好きな国民は世界を見回してもあまりないだろう。毎日風呂に入る人は、そうでない人よりも高齢になっても健康を保てるとの意見もある。しかし、冬場の風呂には注意も必要だ。中国メディアの今日頭条は2日、日本では入浴中の急死が交通事故死よりも多いとする記事を掲載した。

 記事はまず、日本人がいかに「風呂好き」であるかを紹介。11月26日を「風呂の日」に制定するほどで、多くの日本人は毎日風呂に入るが、記事は「入浴にはリスクもある」と紹介。2016年の統計では、風呂で溺死(できし)した人が5228人となり、交通事故死者数よりも多かったと伝えた。このうち9割が高齢者だったという。

 この主な原因は「ヒートショック」にあるようだ。入浴時の急激な温度差は、心臓や血管に負担をかけ心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中などを引き起こす恐れがある。さらにはめまいや失神、動悸(どうき)といった症状は入浴中の溺死や転倒にもつながる。そのため、ヒートショックによる死因は溺死に限定されないものの、注意が必要なのは確かだ。

 記事は、ある日本の番組で、ヒートショック対策として浴槽の温度を41度以下にし、つかる時間は10分以内、家族と同居しているなら見回ってもらう、風呂から急にあがらない、血圧が下がりやすい食事直後や飲食後の入浴を控えることなどが紹介されていたことを伝えた。

 記事は結論として、「何事にも節度が必要だ」と主張。ある程度高齢になったら、昔からの習慣でも必要に応じて柔軟に変えるべきだと訴えた。中国では家にバスタブがない家庭も多く、シャワーすら毎日浴びないという人も少なくないので、このような発想になるのかもしれない。記事は、冬場の入浴そのものが危険であるかのように捉えているようだが、重要なのはきちんとした対策を取るかどうかだ。風呂は健康に良い習慣であり、安全対策をきちんと取ったうえで楽しみたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)