中国国内では日本のいずも型護衛艦について「もはや準空母」であると主張する声が根強く存在する。その根拠は排水量の大きさや複数のヘリコプターを運用できる点などのようだ。中国人としては「準空母」と呼べるほどのいずも型護衛艦について、日本があくまでも「護衛艦」という立場を堅持ていることが不服らしい。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、いずも型護衛艦は海上自衛隊の定義ではヘリコプター搭載護衛艦(DDH)に該当するというが、いずも型護衛艦は「イタリアやスペインが保有している空母よりも排水量が大きい」と指摘し、なぜ日本は準空母と呼ぶべき「いずも型護衛艦」に対して「護衛艦」との呼び方に固執するのかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、いずも型護衛艦について「5機のヘリコプターが同時に離着艦できる」と指摘し、現時点でアジア最強の護衛艦であると指摘。全長は248メートルに達し、2万7000トンという排水量は世界の現役空母のなかでも6位に相当する規模であると指摘し、イタリアやスペイン、英国の空母よりも大きな排水量であると強調。そして、現時点でもいずも型護衛艦は「空母」と呼ぶべきなのに、日本はさらに改修を加えて正真正銘の空母にすることを検討していると論じた。

 さらに、いずも型護衛艦が改修されれば、対潜作戦や制海防空作戦の際には複数のF35Bやヘリコプターを運用することができると強調。特に驚くべきはいずも型護衛艦の格納庫面積の広さであり、これは中国の空母・遼寧を上回るとし、いずも型護衛艦は対潜能力を低下させずにF35Bを運用することができると指摘した。

 一方で記事は、日本にとって空母を保有するうえでの最大のネックは「憲法」であるとし、攻撃型空母の保有は憲法違反となってしまうと指摘。そして、これこそが日本がいずも型護衛艦はあくまでも「護衛艦」であると主張し、決して空母という呼称を使用しなかった理由でもあると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)