中国では野菜や果物だけでなく、出来たてや搾りたての食べ物も新鮮と表現し、生産されてから日数が経っていない加工食品も新鮮と表現する。大気汚染が身近にある中国人にとって、特に魅力を感じるのは「新鮮な空気」と言っても過言ではないだろう。中国メディアの今日条頭はこのほど、日本は清潔な国として知られているが、「かつては大量のゴミや公害に悩まされ、ゴミと戦う時期があった」と指摘する記事を掲載した

 日本を訪れる中国人観光客の多くは、日本の街の清潔さに驚き、「道路や建物、走っているトラックまでもが、なぜこれほど清潔に保たれているのか」と疑問を口にする。その理由について、記事は「日本人は環境保護の教育を受けているから」、「日本の気候のおかげ」、「国民の気質」などと様々な分析がされていると紹介する一方、「1つだけ言い切れるのは、日本人だって急に潔癖症になったわけではないことだ」と主張した。

 続けて、1980年代に台湾のある作家が当時の中国人の生活を「汚く、乱れ、騒がしい」と表現したが、その10年前に日本人の作家は当時の日本について「ゴミをところ構わず捨て、外で用を足し、列に並ぶことをしない」と、当時の日本人を語ったと指摘。こうしてかつての日本人の様子を知ると、中国人は親近感を抱くのではないかと主張した。

 更に大きく遡って、日本が高度経済成長期に突入したころ、経済は大きく発展したが日本人の生活習慣は向上せずに「街中はごみで溢れ、工場が排出する汚染物質によって深刻な環境破壊と健康被害まで生じていた」と紹介。日本もかつては現在の中国のように環境破壊に悩まされ、民度の低さが指摘された時代があったと指摘する一方、日本は「こうした問題に対して政府と国民が一丸となって取り組み、改善してきた」と説明した。

 現在の中国では清掃員による定期的な道路清掃のほかに、地域によってはごみ回収が組織化され、分別回収ができるようにごみ捨て場を整備する動きが始まっている。こうした改善を期に環境保全の動きが進み、汚染物質の排出が削減されることを期待したいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)