中国では近年は老人ホームなどの施設が整ってきているものの、「老後の面倒は子どもにみてもらう」という伝統的な考え方が根強く存在する。それゆえ、日本では老後の面倒を子どもに見てもらわない人が増えていることに中国人は驚くという。中国メディアの網易は27日、日本の老人ホームを紹介する記事を掲載し、「日本人は老後の面倒を見てもらうために子どもを育てているわけではない」と伝えている。

 中国には、老後の面倒を子どもに見てもらうという意味の「養児防老」という言葉があり、昔から多くの人が老後の生活や経済的な援助を子に頼ってきた。親は子のために必死で働く一方で、親が老いたら子が最期まで徹底して面倒を見るというのが中国の伝統的な考え方だと言えるだろう。

 だが記事は、近年の中国では子どもに最期まで面倒を見てもらえない高齢者が増加していると指摘。これは競争激化によって子も余裕がなくなっているということなのかもしれない。では、より少子高齢化社会となっている日本では高齢者の世話はどのように行われているのだろうか。記事は、日本の高齢者は子どもに老後の面倒を見てもらうのではなく、「老人ホーム」に入るケースが多いと紹介している。

 続けて、日本の老人ホームでは、高齢者が普段どおりの生活を送ることができるように配慮がなされていて、栄養豊富な食事が準備されたり、様々なイベントが企画されたりして、高齢者が生活を楽しめるようになっていると伝えた。ゆえに「日本人はある程度の年齢になったら老人ホームへ入れば良いと考えていて、老後の面倒を見てもらうために子を育てることはしない」と論じた。

 中国にも老人ホームが整備されてきているが、その環境や食事、サービスのどれを取っても日本の老人ホームとの差は大きい。そのため、中国の高齢者は老人ホームに入りたがらない人が多い。長く続いた一人っ子政策により、子どもには親の面倒を見るうえで大きな負担がかかるケースが多く、また一人っ子に先立たれ、子どもがおらず老後の面倒を見てもらう当てのない高齢者も少なくないゆえに、自分の老後に対する不安を抱える中国人は多いようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)