古代中国は「礼儀之邦」と呼ばれ、非常に礼儀を重んじる文化であった。その古代中国から学んだ日本ではその礼儀正しさが今でも実践されていると言えるが、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本人の礼儀正しさは「法律が厳しいからだ」と主張する記事を掲載した。

 記事はまず、日本にはいかに「伝統的な礼儀正しさ」があるかを紹介。どんなに人が多くても一切喧騒がなく、食べ歩きする人も見かけず、よくお辞儀をし、笑う時も手を口に当てるほどで、マナーの良さは日本が好きでない中国人でも認めているところだと称賛した。

 その理由としては、経済的に豊かだから、島国で個性が抑えられてきたからだ、などの意見があるが、記事の中国人筆者は「法律」によるところが大きいと感じているという。日本には、大きな罪ではないが周りに迷惑をかけるような行為を禁止する「軽犯罪法」が制定されており、記事は1948年に施行されたこの法律が「細かくて厳しい」ことに驚きを示している。

 記事は、この中には「行列に割り込む行為」、「刃物の所持」といった身近な行為でも罪に問われると紹介、驚きを示している。記事では触れていないが、他にも、つきまとい行為、のぞき行為、立ち入り禁止場所への侵入、公の場所での排泄行為、公共の場での乱暴な発言など内容は多岐に及ぶ。違反した者には、1日以上30日未満の拘留、又は1000円以上1万円未満の科料が科されることになっている。

 それで記事は、「日本は70年かけてゆっくりと礼儀正しさを身に着けてきた」と主張。中国では日常的に見られる行為も多いためか、中国も日本のような「軽犯罪法」の制定が必要であり、時間をかけても変えなければならないと訴えている。

 しかし、これに対しては、中国でもこういう法律を作ろうというのは止めてくれ、国民性が違うのだなどという意見が多く見られた。今の中国では実際に実施するのは難しいと言えるだろう。実のところ、日本人のなかには何が法に触れるのかよく知らない人が多いが、軽犯罪法を意識しなくても高いマナーが保たれている。マナーを高めたいから法を制定するという意識では、社会が変わるのは難しいに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)