中国メディア・東方網は1日、日本のモノづくりや職人気質の特徴を紹介するとともに、中国が最も急いで学ぶべき点について論じた文章を掲載した。

 記事はまず、現代に伝わる日本の職人文化が形成されたのは江戸時代であるとし、江戸時代の職人には3つの大きな特徴があったと紹介。1つめには「権力によってしばしば厳しい質が求められる状況にあったこと」、2つめには「木造建築ゆえに火災や地震により家屋が頻繁に損壊し、再建が繰り返され、より安全な建物が求められる中で職人が自ずと多くの鍛錬の機会を得てきたこと」、3つめには「大量の職人が1つの場所に集まり、望むか否かは別として激しい競争が繰り広げられてきたこと」を挙げている。

 そして、濃厚な「モノづくりは栄誉」という文化に浴する中で、徐々に職人気質という言葉に表されるプロ意識が形作られるようになり、それが今にも脈々と受け継がれていると説明。ある調査では、日本人の仕事に対する努力ぶりやプロ意識は世界でもトップクラスであるとの結果が出ていると伝えた。

 そのうえで、実は隣国の中国においても職人は似たような環境にあり、皇帝をはじめとする強大な権力のために奉仕することで質を高めて来たと指摘。その一方で日本とは異なる点として、中国の歴史上における職人は日本の江戸時代のように大量に密集しておらず、厳しい競争環境に晒されていなかったと説明している。

 記事はさらに、中国の通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の任正非CEOが「金融や不動産に手を出さずにここまで発展できたのは、約30年に渡り1つの道をとことん突き詰めてきたからだ」と語ったことを紹介。「冷や飯を食うことがあっても終始1つの道を進み、途中で投げ出すことなく深く耕す。これが、わが国で最も急いで身につける必要のある職人気質なのかもしれない」とした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)