中国の国内総生産(GDP)は既に日本を大きく上回っており、米国に次ぐ世界第2位の規模となっている。中国人の全体的な生活水準も徐々に向上しているとはいえ、日本と中国の所得差は大きいと言える。中国メディアの網易はこのほど、中国と日本の平均年収を比較し、「日本で金持ち扱いされるためには、中国でどれだけの稼ぎが必要か」を考察する記事を掲載した。

 日本を訪れる中国人旅行客が高額な商品を大量に購入する様子を見て、「中国人はなんてお金持ちなんだ」と感じた日本人は少なくないだろう。確かに中国には莫大な資産を持つ富裕層が数多く存在し、日本を観光で訪れるにあたっては一定以上の収入があることがビザ取得要件となっているため、訪日中国人の多くが中間層以上であるのも事実だ。

 だが、日本を訪れる中国人客の多くは親戚や知人・友人からお金を託され、買い物を頼まれるケースが非常に多く、大量に購入している製品は実は「頼まれもの」であり、すべて自分のお金で購入しているわけではないことが多い。中国の場合は「灰色収入」と呼ばれる非正規の収入源を持つ人もいるが、上海のホワイトカラーの平均月収でも1万元(約17万円)ほどと言われているため、やはり日本で高額な商品を爆買いするのはそう簡単なことではないと言える。

 記事は、商品によっては中国で1元で買えるものが、日本では5ー6元もすることがあると紹介し、これは日本の物価が高いからだと指摘する一方、同様に日本と中国では平均収入にも大きな開きがあると指摘。中国では月収6000元(約9万8000円)あれば、一般的には「高収入」と見なされ、安定した仕事で豊かな生活を送っていると言えることを指摘する一方、「月収6000元では日本ではとても金持ちとは言えない」と指摘した。

 さらに、日本では月収30万円前後の人も多く、これは人民元で言えば約1万8000元に相当し、これだけの金額を稼いでいる人はそうざらにはいないと指摘。それゆえ、中国人が日本で「金持ち扱い」されるのは相当難しいことであり、「これを知ると心が苦しくなる」と嘆いた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)