年の瀬が近づき、家事や仕事が慌ただしくなってくる時期を迎えようとしている。忙しいとついつい感情が毛羽立ちがちだが、そういう時こそ大切なのが笑うことだ。中国メディア・東方網は27日、日本にある神社で毎年「ひたすら大笑いをするイベント」が行われているとする記事を掲載した。

 記事は、大阪府東大阪市にある、非常に長い歴史を持つ枚岡神社では、毎年12月下旬に「笑い神事」と呼ばれる特殊なイベントが開催されると紹介。正式名称を「注連縄掛神事」という通称「笑い神事」は、1974年に同市の無形民俗文化財に指定されているとし、「日本には中国同様『笑う門に福来る』という考え方がある。新年を迎えるにあたり、一切を忘れて声を出して大笑いして福を呼ぼうというのだ。現地人のみならず、このイベントを目当てにした観光客もやって来る」と説明している。

 そして、当日は午前8時半から神事がスタートし、白い装束を着た宮司たちが神社周辺の注連縄を新しいものに掛け替えて新年を迎える準備をすると、10時には宮司がステージに立って高らかに「みんなで笑いましょう、わっはっは・・・」と叫ぶと、集まった人びとがこれに続いて「あははは」を大笑いし始めると紹介。この笑いを何度か繰り返すうちに神社には楽しい空気が伝染しはじめ、宮司も巫女も参拝者もみんなで20分間大笑いし続けるとした。

 記事は、この祭事について、室町時代から延々と続けられており、その起源は岩に閉じこもってしまった天照大神が笑い声を聞いて出てきたというエピソードにあると紹介。老若男女が参加し、日常のさまざまな事を忘れて笑うことで心を洗い流し、喜びのあまりに涙を流す人までいると説明している。

 さらに、みんなで大笑いしたあとも、この神社では大笑いコンテストやお笑いショーなどが行われ、神社の境内では様々な屋台が登場して賑わうと伝えた。秩序正しさと引き換えに、普段は感情を抑圧して生活していると思われがちな日本人。「笑い神事」の存在に、中国の人たちは意外さを感じるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)