日本版GPSと呼ばれる準天頂衛星システム「みちびき」の本格運用が11月1日から始まった。内閣府によれば、準天頂衛星システムとは「準天頂軌道の衛星が主体となって構成されている衛星測位システム」であり、米国の衛星測位システムであるGPSを補うことで、より高精度で安定した衛星測位サービスを提供できるという。

 中国はグローバル衛星測位システムを独自に開発しており、2020年に世界中をカバーすることを目標に掲げているが、中国メディアの快資訊はこのほど、「みちびき」が中国の衛星測位システムを凌ぐ性能を持つという論調があることを指摘する一方で、「比較対象ではない」と主張する記事を掲載した。

 記事は、中国が開発しているグローバル衛星測位システム「北斗」はすでに中国政府が推進している「一帯一路」エリアをカバーしていると伝え、2020年には世界中をカバーできるようになるはずだと指摘。そして、中国国内ではすでに北斗による衛星測位サービスが提供されていると紹介した。

 続けて、日本版GPS「みちびき」の測位精度の誤差は「北斗」を大きく上回り、世界最高水準であるという事実について、「みちびきはGPSという基礎があってこそ成り立つシステムである」と主張。厳格な意味で言えば、みちびきは「グローバル」な衛星測位システムではな胃と論じた。

 一方、中国の北斗は当初から「他国に依存しない独立したシステム」であることを念頭に開発が行われてきたと指摘し、これで「有事の際でも米国に首根っこを掴まれることはない」と主張。さらに、みちびきのセンチメートル級の誤差についても「大したことはない」と主張し、北斗のシステムも軍用に提供される衛星測位サービスは高い精度を誇ると主張したほか、民間向けの精度は1メートルほどあれば十分であると主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)