中国の治安は比較的良いと多くの外国人が感じているというが、それでも窃盗や盗難は多く、そのための対策も日本ではあまり見られないものがある。中国メディアの捜狐は25日、なぜ日本の家は周りを囲っていないのかと題する記事を掲載した。中国人が見ると、日本の住宅には高い塀がなく、窓に鉄格子がないことが不思議で仕方ないようだ。

 記事は、古代中国の影響を受けた日本では、明治時代になるまでは豪邸に高い塀があるのは普通のことだったと紹介。明治維新を境に西洋文化が入り、住宅に限らず政府の建物も学校も開放的に変化してきたと伝えた。塀はあっても低く、鉄格子は見られず、マンションのベランダに至っては防災のため隣との境界は薄い板たった一枚で隔てられているほどだ。

 逆に中国は、1990年代頃から防犯のためにマンションの周りを高い塀で囲み、入り口に警備員を置くシステムが取り入れられ、定着した。中国のマンションは、入居者以外は敷地にさえ入れないようになっているのが普通だ。そのうえ、防犯のためどの家でも窓に鉄格子を付けるほどで、日本人が見るとものものしく感じるだろう。

 では、日本の住宅は防犯面の問題はないのだろうか。記事は、日本のセキュリティーシステムは進んでいるため、目に見える塀はなくても「泥棒が逃げていく」と紹介。さらに、日本の警察は優秀なので犯罪者はすぐに捕まえられてしまい、実行しにくいのだろうとも分析している。

 中国では、目に見える防犯対策に安心感を抱いているのだろう。実際、人が多く集まるところや政府関係の建物の近くでは、武装した警官が巡回するなどの様子をよく目にする。しかし記事は、防犯のための窓の鉄格子に子どもがはさまって外れなくなる珍事件が後を絶たず、市民の生活を危険にさらす場合さえあると指摘した。

 記事の中国人筆者は結論として、住宅の防犯について日本を見習ってはどうかと提言している。マンションの周りに塀がなければその分の土地を節約することができ、私有地の設備も地域住民と共有すれば地域の活性化につながるからだ。そして窓に鉄格子がなければ、火災などの際にもスムーズに避難することができる。

 中国人からすると不注意に見える日本の住宅だが、高い塀も鉄格子もない生活は快適だと言えるだろう。窓に鉄格子がある生活はあまり気分の良いものではない。この治安の良さが続くのを願うばかりである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)