中国の経済成長が進むにつれ、内陸の農村部と沿岸の都市部での経済格差が深刻化している。中国メディアの今日条頭は21日、日本と中国の農家を比較し、「なぜ中国の農村は経済的に豊かな生活を送れないのか」と嘆く記事を掲載した。

 記事は、中国には広大な土地や南北で異なる風土と気候など、日本と比べて農業が発展できる要素があるはずと指摘。しかし、収入を見ると日本の農家は中国の農家を遥かに上回っており、中国の農家では牛を使って田畑を耕す光景が見られるように、昔ながらの農業が行われ続けていることを紹介した。中国で急激な経済発展を遂げているのは都市部の話で、年々深刻化する都市部と農村部の経済格差は今後の大きな課題と言える。

 続けて、中国の農家が日本の農家のように豊かになれない理由を独自に分析し、「日本の農家は機械化を進め、生産性を高めている」のに対し、中国の農民は与えられた田畑を生活の糧にするしか術はなく、機械や設備のために投資する余裕がないと主張。また、日本の農業は自由で、自分で付加価値のある作物の生産を行い、収益を上げることができるうえ、日本は政府が国内農家を守るために様々な支援を行なっていると指摘した。

 中国の農家は貧しく高齢化が進んでいるため、設備投資をするのは難しい。また、作物の品質を上げれば高値で買い取ってもらえるという、市場への安定した販売ルートが確立されていないので、作物に付加価値を付けるのも難しい。ゆえに農家が収益をあげるうえでは労働によって生産量を上げるか、または肥料や農薬の大量散布に頼ってしまう現状がある。

 中国ネットユーザーからも、「中国の農業が昔のままで、基本的な設備も不足しているので天候の影響を受けやすい」という声や、「大量に使われる化学肥料についても疑問視する意見」もあった。農家も十分な知識を持たないまま大量に使われる化学肥料や農薬は、消費者からすると恐怖でしかないが、農家も利益をあげる他の手段がないことにも問題がある。中国のスーパーでは「安心野菜」として残留農薬が検査された野菜が売られているが、やはり中国人消費者も口にする食品にどれほどの農薬が使われているか分からないことに不安を感じていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)