中国メディア・東方網は25日、日本の小さな町工場が、経済成長の中で転機を迎えている中国の中小企業に与える啓示を紹介する記事を掲載した。

 記事は、人件費などの支出が上昇し続けるなかで中国の中小企業が進むべき発展の道を模索すべく、先日日本にある中小企業数軒を視察したと紹介。「家族経営の小さな工場に過ぎないのだが、これらの工房に大きな衝撃を覚えた」としたうえで、視察で得られた啓示を4点挙げた。

 1つめは「シンプルな製品の質を極致まで高めること」。1つのことに対して深く掘り下げて研究し続け、一点の瑕疵(かし)さえも見つけられないレベルにまで質を高める覚悟を持ち、簡単に諦めないことの大切さを指摘し、「衛生面も然り、ものづくりも然り、サービスも然りである」としている。

 2つめは、製品に対する強い畏敬の念を挙げた。日本人が自ら手掛けた製品をわが子のように大切にしていることが、製品を扱う動作からすぐに見て取れるとし、それゆえ日本の製品は本体にしても包装にしても細やかで美しく、一転の汚れも見られないのだと伝えた。

 3つめは、材料に対する飽くなき探求心。日本のある陶磁器メーカーが、アルミニウムの粉末を添加することで割れにくくしたコップを開発したことや、「この会社がやらなかったら、セラミックをナイフにするなど思いつかなかったかもしれない」として京セラが開発したセラミックナイフを紹介している。

 そして、4つめには、自らを反省する姿勢を挙げ、「日本は世界で最も反省が『好き』な民族だろう。彼らは製品が売れないのは自分が至らないからであると認識し、顧客や市場のせいにすることなく自らに対する要求を課すのである」と説明した。

 様々な要因によって経営状況が決して楽ではないのは、日本の町工場も中国の中小企業も同じだろう。記事は、国内企業の大部分を占める中小企業こそ経済成長の活力と述べている。日中両国の中小企業が協力しあう余地は大きそうだ。(編集担当:今関忠義)(イメージ写真提供:123RF)