麻薬の一種であるアヘンは現在、世界中の国でその製造や販売、そして、販売目的の所持が禁止されている。モルヒネを多量に含んでいるため、鎮痛・催眠作用があるが、常用すると中毒になる。日本でも麻薬及び向精神薬取締法とあへん法によって使用や所持が禁止されている。

 アヘンはケシの実から採取される果汁を乾燥させたもので、古代から医薬品として用いられてきた。だが前述のとおり中毒性があるため、濫用による健康被害などを起こしてきたほか、中国ではアヘン戦争がぼっ発したきっかけにもなった。

 中国メディアの今日頭条は21日、「日本ではなぜ中国のようにアヘンの蔓延が起こらなかったのか」と問いかける記事を掲載し、中国で過去にアヘンが蔓延した理由と、日本で蔓延しなかった理由について紹介している。

 記事はまず、中国では唐の時代にアヘンが薬として栽培されるようになったが、非常に高価なものであったため、庶民の手には届くことがなかったと紹介。だが、清の時代になり、イギリスが貿易赤字を解消するため中国にアヘンを密輸するようになって、アヘンの価格が下がり、庶民にアヘンが広がったと指摘。結果として大量の銀が国外に流出してしまい、さらにアヘン戦争へとつながり、不平等条約を結ばされる結果につながったと指摘した。

 続けて、日本ではなぜ清王朝と違ってアヘンが氾濫しなかったのかと疑問を提起し、「日本は小さな島国で、天然資源が乏しく、市場が限られているため、英国人は日本をアヘンの市場として考えなかったためではないか」と主張。加えて、当時の日本はすでに開国していて一部の国と貿易を行っていたため、西洋諸国はアヘンを密輸して利益をあげる必要がなかったと指摘し、これが日本でアヘンが氾濫しなかった要因ではないかと考察した。

 結論として記事は、中国の発展が後れた原因の1つが「アヘンの氾濫」であったと分析。逆に、日本ではアヘンの蔓延がなかったため、その後の経済発展もスムーズに進んだのだと伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)